印欧語ちょっといい話

なぜ日本人が「ハッキリ物を言わない」と言われるかというと、日本語という言語がSOV式だから。動詞が最後にくるので、文章を最後まで聞かないと意思がわからず、ズバッと言いたいことを言う言語とは違う。だから「なかなか結論が出ない」民族性と言われる。
それに反しSVO式の言語は動詞が最初に来るので、ズバッと意思を伝えるから、それ式の言語を喋ってる民族は「意思をハッキリ伝える」と言われる。中国語もSVO式だから、まず自分の意志つまり動詞を最初に伝える言語なので、よく「中国人は自己主張が激しい」と言われる。同じアジア人でも違う。

同じくSVO式の英語はもともとがゲルマン語で、かつてゲルマン人は蛮族だった。蛮族の言葉なので、粗野な言語だった。だから英語は言いたいことをストレートに伝える言語で、婉曲な言い回しや曖昧な表現を基本しない。
それに受動態や関係代名詞も会話では基本的にあまり使わず、たとえば「僕は財布を盗まれた」を「I was stolen my purse.」と言わずに「Someone stole my purse.」みたいに言う。会話では前から後ろにストレートな文章で話し、それをso thatみたいな順接の接続詞を使った文章にするのが多い。これも英語がもとは粗野な言語でSVO式だから、ストレートにズバッと意思を伝えるため。
だから欧米人や英語話者はハッキリ物を言うと言われる。

同じ印欧語でもスペイン語はもとがラテン語で、ローマ帝国の言葉だった。だから貴族が喋っている言語だったので、婉曲な言い回しもあるし、細かい丁寧語の使い分けもあるし、関係代名詞も頻繁に使われる。当時蛮族だったゲルマン人の言語にルーツを持つ、英語とはちょっと違う。
ラテン系の男が愛を語るみたいなイメージは、そういう「ズバッと意思を伝えるとは限らない」言語を喋っているから。

僕が言語についてわかるのはこれくらいかな。やはり「言語は思考を規定する」みたいなとこがあるので、どんな言語を喋っているかは人間の意思をすごく左右する。民族性も言語に大きく左右される。

印欧語ちょっといい話

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