南米のお釣りのごまかし方など

南米パラグアイに2年間住んでたけど、あっちは基本ルーズなので、お釣りをごまかす方法もいろいろある。貧乏な国だったので、みな少しでも小銭をがめようとしてくるし、ポリシア(警察)もなにかにつけて罰金を取ろうとする。
そういうのは「ああいかにも南米だなあ」と笑ってやり過ごすのがいいんだけど、せっかくだからどんな方法でお釣りや罰金をごまかすのか、紹介してみたい。

まずポピュラーなのは、お店で買物した時に、同じ商品を2つ買ったとレジ打ちする。例えばミネラルウォーターを1本買ったのに、2本買ったことにして2本分金を取る、というやり方。
これは向こうが渡すレシートを見ると、ちゃんと「2本」と書いてあるので、気づいたら「1本しか買ってないけど?」と言えば、たいてい返してくれる。僕は住居の近くのガソリンスタンドで買い物してたけど、店員がちょくちょくこれをやるので、その度に「1本しか買ってないからお釣り返して」と言うと、向こうはちょっと悔しそうな顔をして返してくれた。「毎度懲りないなあ」と内心笑いながら買い物してた。

また、料金を請求する時に、小数点の「.」を1ケタずらす、というのもある。アルゼンチンに旅行に行った時、ユースホステルで料金を請求されて、それが妙に高いと思ったので、よく請求書を見てみたら「.」の位置が1ケタずれている。つまり10倍の料金を請求してたことになる。僕がその場で「これ違うだろ」と言ったら、フロント係がわざとらしく頭を掻いて「いやーゴメンゴメ~ン、間違えちゃったよ」と言い、ちゃんと修正した。
日本人はお人好しだから黙って払うと思ったんだろうな、あのハゲ(笑)。

それから両替所で、レートを無視した額を渡す、とかもある。やはりアルゼンチンに行った時、適当な両替所(向こうではカンビオという)へ行き、パラグアイ通貨をアルゼンチン通貨に両替してもらった。なにも疑わずに出てきちゃったけど、しばらくして「あれ?なんかレートより安くね?」と思い、計算したら全然足りない。要するに「何対何」と通貨のレートがあるから、その通りに計算して両替しないとならないのに、それを無視して少ない金額を渡した、という話。
この経験をしてから、両替所には電卓を持っていって、レートと手持ちの金額を計算して、いくらいくらになると電卓で表示してから、受付で「これだけになる?」と確認してから両替するようになった。日本人はお人好しだと思われてるし、実際僕はお人好しなので、簡単に騙されたという例。

あと、個人的に一番面白いと思う値段のごまかし方は、スペイン語の発音を利用するやり方。具体的に言うと、スペイン語で「60=sesenta(セセンタ)」、「70=setenta(セテンタ)」だけど、この聞き間違えを利用するもの。
例えばアスンシオンのメルカド(市場)で電化製品を買った時に、最初「これいくら?」ときいたら「sesenta mil(60000)」と言った。たしかにそう言った。で、他所を見てからそこに戻ってきて、さっきの店員に「これ60000だよね?」と言ったら、「ノーノー、setenta mil」と言う。「いやさっきセセンタって言ったじゃん」と言っても、首を振って「ノーノー、セテンタ」と言うので、仕方なく70000払わされた・・・というもの。
これはまあ、よく考えたっつーか単純な引っかけだなーと思い、僕が一番好きな(?)値段のごまかし方。セセンタとセテンタは音が似てるから、僕みたいなスペイン語が下手な人間を引っかけるのに一番いいやり方。まあ向こうの通貨で10000というのは2ドル未満なんだけど。

それとパラグアイは警察が悪どく、なにかにつけて罰金を取ろうとするので有名だった。みんな「つまんない理由で罰金を取られた」と言ってたけど、僕も一度取られたことがある。それを書いとく。
僕は向こうでバイクにちょっと乗ってて、市内のあちこちを走っていた。ある日市の西部を走っていると、道端の警官が警笛を鳴らした。それで停車して「Como?(何?)」ときくと、「スピード違反だから罰金を払え」と言う。「いくら?」と言ったら、警官は笑いながら「◯◯兆〇〇億◯◯万~」とか、天文学的な額を言う。僕が「???何十兆何千億何千万って?」と混乱してたら、その警官は笑いながら「ウソウソ、15万でいいよ」と、一番大きな現地紙幣をよこせと言ってきた。
で、結局払っちゃったけど、要するに適当な理由で適当な額の罰金を取るから、カモにされてしまったという話。

こういうのは外国ならどこでも多かれ少なかれあるだろうけど、今思い出しても笑える。みんなお金を持っていないから、なにかにつけて小銭をがめようとあれこれ工夫してくる。いかにも南米だし、こういうのを笑い話にできるのが、海外を楽しむ秘訣。僕は今でも時々あの国を思い出して、なんか微笑ましいなあと懐かしくなる。
良いことも悪いこともいろいろあったけど、今回は面白い話でした。

南米のお釣りのごまかし方など

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