なぜ教会の礼拝は日曜の朝なのか。眠いしめんどいだろ、夜やれよ夜といつも思う。南米だと夜の7時からスタートするのが普通の教会もいっぱいあるし、やっぱキリスト教は人のことを考えてないなぁと思わざるを得ない。
スペイン語で「礼拝」はreunionだと思ってたが、これはパラグアイでそう言ってたから。今PCで礼拝という語をスペイン語翻訳するとcultoと出るし、じゃあ地域ごとに単語が違うケースはよくあるから、あの国だけ礼拝=reunionなのかな?一応reunionは集会とか集まりという意味の普通名詞だが。
でもスペルを見れば「re_union」だから「再び集まる」「再集合」であり、unionだけで集会・集合という意味なのになぜ「re」とつくのか?不思議だった。半島の某国家の「再統一」もスペイン語ならreunionだろうし、ならパラグアイでは「再統一をキリストに祈るために教会に集まる」ことがreunionじゃん、と思わないでもない。
そして2013年にClariSがreunionという曲をリリースしたが、これは「再会」という意味だったっけ。歌詞も興味深い。
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パラグアイがどんな国か解説
俺が南米のパラグアイに行っていたのはもう10年以上前で、あの国があれからどう変わったか知る由もない。ぶっちゃけ「ろくでもない国」だったけど、今になって冷静にあの国を振り返ることが出来るように思う。パラグアイについて、俺が知っていることを少し書いてみたい。
パラグアイは南米の真ん中にある国で、「世界一の親日国」と呼ばれることもある。それは元々何もなかったあの国に、日系移民が大豆の栽培を持ち込み、現在では大豆の輸出量が世界でも有数になったことから、日系人が感謝を集めたからだと言われている。
事実として南米移民というのは、被差別部落の出身者や沖縄の人が多い、と言われている。けれどパラグアイは、沖縄からの人がいない。かつて日本から南米への移民が段階的に行われ、一番最後にパラグアイへの入植が行われたが、パラグアイ日系移民で偉い者は、みな広島の出身である。この辺は日本の被差別民の構造がそのまま移植されていて、被差別民や沖縄人が住んでいる地域に一番最後に広島人が入植した、という形である。そのシンボルとして、南米最後の日系入植地であるコロニア・イグアスには、広島の厳島神社そっくりの鳥居が建っている。また首都アスンシオン市内には「ひろしま」という日本食レストランもある。
そしてこれはあまり知られていないことだが、南米の日系人には日本の新興宗教の信者がたくさんいて、特に年配の人はほとんどが何らかの新興宗教に入っている。俺が知っただけでも数十の日本の新興宗教が現地で展開している。
そういう宗教の中でも特に注目すべきは、韓国の統一教会である。あるJICAの協力隊員の話によると、パラグアイで韓国人が麻薬と売春に関わっているケースは多いらしく、韓国系移民はキリスト教徒が多い。アスンシオン市内だけで10以上の韓国系キリスト教会がある。日系移民の中に在日コリアンが混ざっているケースも見られる。
市の中心部に日系の旅行会社があって日系新聞を発行し、ネットでも情報発信をしているが、テッド新井という人物と友人らしい。テッド新井はサンフランシスコでガンスクールを運営していた在日韓国人で、ペルーの大使公館占拠事件の時にペルー陸軍の指揮を取った人物で、アスンシオンに来て市内のスラムで射殺された、という人物である。この旅行会社の周辺にはコリアンが多いという印象があった。
また、親族がパラグアイの政治家だったという日系移民がいて、サンフランシスコの神学校を出てキリスト教の宣教師と自称していたが、彼が言うには「パラグアイには明確な悪魔崇拝がある」とのことで、実際に市内には「Colegio Magico(魔術学校)」という黒魔術の学校がある。
上記の旅行会社のブログによると、パラグアイの北部にあるチャコと呼ばれる草原地帯には、日系の人間が作った秘密の射撃練習場があり、日本の元自衛隊員や元警察官が来パして射撃訓練をしている、と書かれていた。日系人で最も成功した実業家の某氏は、チャコに東京都23区と同じ面積の土地を所有しているとして有名で、また以前コロニア・イグアス近辺で統一教会の日本人幹部が誘拐されて身代金を要求されるという事件があったが、その際統一教会もチャコに広大な土地を所有していると明らかにされた。
JICAは元々南米でパラグアイに最も多くの人員を派遣し、ODAもたくさん注入していたが、統一教会の日本人幹部誘拐事件を機に、派遣をブラジルにシフトしたそうだ。JICA関係者にも統一教会の影響はあるらしく、例えば市内のある日系施設には統一教会の人間がしばしば訪れ、「彼は日本で街宣活動をしている」と言われていた。
政治的には、パラグアイは南米で唯一台湾を承認している国で、他の国でチーノと言ったら中国人だが、パラグアイでは台湾人を指す。日本・韓国・台湾がアジアからの移民で、日系移民は農業を、韓国移民は商店を、台湾移民は電気製品店をやっているケースが多かった。アスンシオン市内にはコリアンタウンがあり、韓国移民はテコンドーの道場を複数開いたり、マンガ図書館や韓国ドラマのレンタルビデオ屋を開いたりと、最も活発に勢力展開をしていた。小規模ながら台湾人街もある。しかし日系人街はなかった。
ちなみに若い女を見ると、日系・韓国系・台湾系では、ダントツで台湾系が垢抜けていて綺麗である。これは台湾人が移民後も本国と交流が頻繁にあり、最新のファッションを取り入れているからだと思われる。日系人には、いわゆる「三昔前の日本人」みたいなのが多かったと思う。
パラグアイは南米で最も平均収入が低い国だと言われ、平均月収300ドルだと言われていた。在日パラグアイ大使を務めた某氏は現地で自動車の販売業をしているが、その店は「南米で一番高い価格でクルマを売っているんだ」とJICA関係者が笑いながら言っていた。南米で一番収入の低い国なのに、なぜ一番高い値段で売れるのか不思議である。
ちなみに日系に限らず、旅行会社を経営する者には悪い奴が多いという印象があった。コリアンタウンにある旅行会社の前で、映画レベルでヤバい光景を見たことがある。
それと不思議なことに、パラグアイの国旗には世界で唯一裏面があり、裏面には「赤い帽子をかぶったライオン」が描かれている。何故南米にいないライオンが描かれているのか興味深い。
パラグアイについて、日本にいてはわからないことというと、このくらいだろうか。正直あの国は「南米の魔窟」のようなところで、ゲートなしに素通りできる国境がいっぱいあったり、どうやって収入を得ているのかわからない奴が多かったり、まあろくな国ではなかった。
あの国で会った自称宣教師が「パラグアイというのはどうしようもない国なんだ。でも仕方ないんだ、皆そうやって生きているんだ」と言ったが、推して知るべしだろう。俺があの国に行って得るものはあったのか、ということだが・・・まあ世の中のことが多少は斜めに見れるようになったから、ある意味良かったと思うよ、うん。
南米こぼれ話
南米でパラグアイは唯一台湾を承認しており、他の国はみんな中国と国交を結んでいる。だからパラグアイは世界一の親日国で~という設定になってる。JICAは南米でパラグアイに一番多くの人員を派遣していた。あんな小さな貧乏国なのに。
でも俺がアスンシオン市内のショッピングセンターで、ある日年配のアジア人男性に会った時に「どこから来た?」と訊くと「China Continental.」と答えた。また市内で路線バスに乗ったら横に若いアジア人男女が座ってたので、同様に訊いたらやはり「China Continental.」と答えた。(大抵やや憮然と「China~」と答える感じ。我らこそアジアの盟主、みたいな)
またある夜、市内の台湾人街にアジア人の若者の集団が闊歩してて、一目で中国の太平洋沿岸大都市の金持ちか、香港人の子供だなとわかった。基本的に当国の台湾人(タイワニーズ)は、大人しくて温厚そうなのに、その若者たちは明白に違い、イケイケ的な雰囲気。
そしてパラグアイ東部のエステ市(Ciudad del Este)に行ったことがあるが、その街は国境管理がザルで他国から逃げこんでくる人間が多く治安が悪いので有名。同時に電気製品などが安く買える街で「南米の香港」と呼ばれたりする。
当市の台湾人街に行ったら、大きな中華料理店があり、入って飯を食った。レジで精算の時に「どこから来た?」と女店員に訊くと「香港」と回答。またそのストリートにSGIのオフィスがあった。
ちなみに南米では日本の新興宗教がいろいろあるが、俺は詳しくない。ただ日本で警官が「日本の新興宗教の信者と南米の信者は全然違う」と言った。
あと不思議だったのは、なぜか南米滞在時に「片手や片足がない人」をしばしば見たこと。片足がなくて松葉杖をついてたり、片腕が肘からなくなってたり。それも極々普通の、企業勤め人とか制服着た男子高校生とか、そういう人。パラグアイでもアルゼンチンでも。
これが不可解だったので日系人に訊いたが、皆「?」と。「ハンセン病では」とか「農薬が傷口から入ったんじゃ」とか。そもそも長期滞在者が「そんな人見ないけど」って。
想像だけど、医者が治療の時に適当な理由でわざと切り落とすケースがあるんじゃ?だって普通なくならないだろ。想像だけど・・・。
死んだら直葬でいいよ
最近は葬式をあげないで、火葬場で遺体を燃やして寺に納骨する直葬が流行ってるようだが、俺自身も葬式はあげてほしくない。というかむしろ絶対に葬式は嫌。
日本仏教の葬式は、遺体を燃やす時に「頭に三角巾をつけて白装束を着せて」火葬するが、これはどう考えても「=イカの格好」としか思えない。イカが何を意味するかは再度書かないが。そして燃やした後に燃え残った骨を遺族にわざわざ見せて、箸でその骨を拾わせて骨壷に入れさせるが、これも本当に酷い風習。一体どこに親族の焼死体を直視してその骨を直に拾いたい民族がいるんだろうね?
そして(俺は火葬場に行ったことはないが)それを火葬場の職員が見ているそうだが、その帽章に「五」と書かれてると聞いた。五は五ヶ瀬村や五家荘という平家の村もあるし、サンスクリットでGOは牛のことだし、五芒星はルシファーの象徴だし。
それに戒名だが、これは寺の坊主によってマチマチで適当につける者もいれば金次第で立派なのをつけたりするし、歴史的に問題視される戒名もある。そして「戒名=戒めの名」だがなぜ死んだ後に戒められねばならないのか?「悪い生き方をしたから死後戒められよ」というならそれは「地獄に落ちよ」と同義だと思うんだが。
そもそも日本は性悪説の国で、それは家屋が建っている様子を見れば明白。例えばアメリカ映画を見ると、家屋は広々とした敷地に建っていて隣家との間に塀がない。だが日本は家屋はどこでも密集して建っていて必ず塀で囲まれている。どちらが性善説でどちらが性悪説か考えるまでもない。キリスト教と(日本)仏教の思想の違い云々というより、日本が性悪説の国である最も端的な証左である。
だからその人生の最後で、イカの格好にされて火で焼かれて戒めの名をつけられて、親族が自分の焼死体を見て骨を拾わされる…..というのは絶対イヤだね、俺は。よって直葬でいいしできれば土葬がいい。「土に還す」が何を意味するかは書くまでもない。
さすが手塚先生
手塚治虫は漫画の神様と言われるけど、スゲーと思うのは「悪い奴を謀って永遠に恥を晒す」ような仕掛けを残したこと。
例えば「鉄腕アトム」。これは小さな少年(=リトル・ボーイ)がアトム(=原子)で、妹がウラン。それがロケットで空を飛んで「心優し、科学の子。十万馬力だ、鉄腕アトム」。
B-29が広島にウラン型原子爆弾リトル・ボーイを投下したわけで・・・。
それに「ジャングル大帝」。これはジャングルで育ったライオンの子レオが、百獣の王になるという話(未見だが)。そしてレオはもちろん西武ライオンズのシンボルマーク。
でも「ライオン=百獣の王」で「虎=密林の王者」と言われる。密林とジャングルは同じ意味。ならジャングルの大帝(王者)とは、実は虎のことでは?
ちなみに昔のスポーツ新聞に、吉永小百合は西武ライオンズの熱心なサポーターと書かれてた。また彼女は頻繁に「原爆の恐怖について~」と強調している。
手塚先生は正しい人だから、仮に悪い為政者側から「我々のシンボルになる作品を描け」と命じられても、表面上従ったふりをしつつ「ふふふ、奴らが永遠に恥を晒すように、逆のシンボリズムで描いてやれ」とあんな作品を描き、それに気づかず悪い奴らはずっと騙されたままそのキャラを使っている・・・。
今頃手塚先生は「ふふふ、ジャングルにライオンはいないぞ。虎はいるけどな」とほくそ笑んでいるだろう。
これはアタリだと思う(笑)。