市川真間に真間の手児奈が祀られているが、その説話を読むと「真間の地は海辺にあり、葦の葉がたくさん生えていた」とあり、また「手児奈の通る道には葦が生えていた」とある。
葦というのは、ヒルコが葦の葉の船に乗せて流されたことや、モーセが葦の葉にくるまれて川に流されたという、その葦である。また芦ノ湖には広島の厳島神社と同じ形の鳥居が建っていて、厳島神社は平氏の氏神だから、海民の平氏(と秦氏)の象徴でもある。
葦というのはヒルコとモーセの説話に登場するのでユダヤ人の船のメタファーであり、それゆえ葦も芦も同じなので、同じく海民の平氏(と秦氏)の土地である厳島神社や芦ノ湖には同じ鳥居が建っている。
葦の葉の生え茂る真間の土地で真間の手児奈が大勢の男に求婚されて命を絶ったというのは、葦の葉で象徴される平氏(と秦氏)の男たちに、美しい女が凌辱されて悲観して井戸に身を投げた、という出来事のメタファーである。