源氏と山窩などについて

いわゆる「山窩」を扱った書籍に新國民社「倭と山窩」があるが、これに三角寛の報告として「山窩はそのシンボルとして両刀の短刀ウメガイと、自在鉤テンジンを持つ」とある。字面だけ見れば「ウメガイ」は太宰府天満宮に梅が枝餅(うめがえもち)があり、そこで祀るのは天神さまである菅原大自在天道真だから、これと関連するように思える。ただし三角寛は朝日新聞社社員で、同紙に山窩小説を連載していた人物なので、情報の真偽はやや疑わしい。
また山窩が南西諸島や沖縄と共通した習俗を持つともあり、加えて彼らはいわゆる卑賤の身分ではあったが、その生業の「箕作り」が弾左衛門の支配下ではなかったともある。
また太陽崇拝の習俗を持ち「朝起きると朝日に向かって手を合わせて拝む」ともいう。

これらを合わせると、山窩というのは天神信仰の人々で、源平合戦で南方に逃れた源氏と共通の習俗を持ち、弾左衛門とは関係なかった、となる。以前リンクを張った「https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12215672517」に「琉球尚氏-清和源氏、源為朝の子孫」とある。

石田英一郎は日本古層(北端?)と琉球の神話の類似性を述べるが、埴原和郎の二重構造モデルの骨子は日本の南北両端で形質人類学上の同じ特徴が見られるというもの。
そして手塚治虫の「火の鳥・太陽編」で日本古層として登場する部族は服装がアイヌ装束であり、ヒロインの名は北海道の生物「マリモ」だから、手塚治虫も古層民族はアイヌだと考えていたはず。それが狗族つまり狼族なので、以前の文章で述べたようにベニヤミン族なら、これが大神(おおみわ)神社つまり大御倭神社で国津神を祀る人々だったとなる。

つまり上述の情報がみな正しいのなら、日本の古層民族が源氏であり天神信仰と国津神を奉じる太陽崇拝の人々で、アイヌと南方の人々も同じで、山窩と呼ばれた卑賤の人々を含んだが、弾左衛門と無関係、ということになる。